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移住移住と「ちいさな庭」

はじめまして。代表の大橋です。

2020年に東京より夫と岐阜県恵那市へ移住して参りました。ご挨拶と自己紹介を兼ねて、移住と農業を始めることになったきっかけをお話できればと思います。自分たちにとっても立ち戻る場所として文章に残したい意図もありますので、よろしければお付き合いください。

2018年秋

「移住して農業を始めよう」と決断に至ったのは2018年秋のことでした。大学入学と同時に上京しそのまま就職したので、その時点で東京生活13年目になっていました。美術大学を卒業し飲料メーカーで商品開発やデザインディレクションを仕事としていました。忙しくしつつも安定した日々、一方で経済中心の社会にどうしても違和感を感じモヤモヤとする中、2018年の初夏に夫と知り合います。そして知り合って数ヶ月後には移住と就農(と結婚)を決断することになります。

夫は環境学を学んできた人なので、「持続可能な地球環境」「生物多様性」がテーマとしてあり、独立してそのための活動や根差した暮らしをできないかと模索しているところでした。私はといえば、「センスオブワンダー」「その土地だからこそ生まれる造形物や文化的活動(民藝や民話、文化人類学)」といったことに興味をもっていたので、「里山生活」や「農業」が急浮上したのでした。

2019年 オリンピックにむけて開発の進む東京

唐突にも思えますが自分たちとしては「これしかない!」という勢いでいまに至ります。実際に移住&起業へ至るまでの詳しい話はまたの機会に。

屋号「ちいさな庭」に込めた意味

そういった背景があったので、移住したい!農業やりたい!というよりは結果的に「移住」「(自然栽培)農業」に行き着いたのでした。環境問題やSDGsは、サイエンスは当然のこと政治・美術・文化人類学・テクノロジーといったあらゆる分野から見ても世界の差し迫ったテーマとなっていて(日本の意識はめちゃくちゃ遅れているけど)日々の生活においても気候変動を実感する時代。経済も、社会構造も、あまりに大きくなり過ぎたことで限界がきている。これからは「ちいさなコミュニティ」「ちいさなエネルギー循環」を考えるべきではないかと考え至りました。

東京に住んでいて感じたのは、都市とその他の地域が完全に分断されているということ。都市以外の暮らしがあまりに目に入らないし、経済が全てのような錯覚を起こしてしまう。大きすぎるがゆえに個人主義に突き進む都市に住む人たちにとっても、先述した「ちいさなコミュニティ」「ちいさなエネルギー循環」を考えるきっかけになるような、身近な場があるといいなという希望をこめて「ちいさな庭」と屋号を決めました。

そのためには、しっかりと農業として自立しなければなりません。農家としてはまだまだ駆け出し。コツコツ頑張りたいと思います。

2019年 購入当時の農地

(文: Yumiko)

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